チーム堂場の舞台裏

「刑事・鳴沢了」短篇シリーズが始まります

 こんにちは、チーム堂場に加わることになりました、雑誌編集担当です。
 9月10日発売の『中央公論』10月号から、「刑事・鳴沢了」シリーズの連載が始まります。本編は全10作11巻で完結していますが、このたびの連載は3か月に1回の全6回、各回読み切りの短篇です。周囲の眼、つまり第三者的な視点から見た「鳴沢という男」を描いていきます。
 連載第1回の主役は「警視庁失踪課」シリーズの高城賢吾。シリーズ第4作『漂泊』に、高城が鳴沢の名前だけは知っているというくだりが出てきますが、今回、めでたく初顔合わせとなります。いかにも気の合いそうにない二人がどのように事件を解決するのか、ご期待ください。


 さて、ここからは「刑事・鳴沢了」短篇ができるまで――と言っても、堂場先生から原稿をいただいて雑誌が店頭に並ぶまでのプロセスは「失踪課シリーズができるまで」とほぼ同じですので、雑誌連載ならではの挿絵についてだけお話しします。
 雑誌や新聞の連載には挿絵(イラスト)が入るという慣習があります。版本の挿絵は葛飾北斎はじめ江戸の浮世絵師にとって重要な仕事であったことが知られていますから、挿絵とは実は由緒正しい慣習なのです。
 今回の連載ではその挿絵を管野研一さんにお願いしました。管野さんは雑誌だけでなく、書籍や広告など幅広く活躍されていますから、たとえお名前は知らなくても、誰もがどこかで作品を眼にしたことがあるはずです。『天空の祝宴』『BOSS』(ともにPHP研究所)など、堂場先生の雑誌連載の挿絵、単行本カバーの装画も描いていて、堂場先生も高い信頼を寄せています。
 できれば人物をというリクエストに応えて、管野さんが描いてくださったのは鳴沢でした。これまでテレビドラマ化されたことはあっても、鳴沢がイラストで描かれたことはありません。緊迫感、力強さとシャープさ、冷静沈着......私の言葉にすると陳腐な表現になってしまいますが、鳴沢の人物像が描かれています。小説だけでなく、挿絵にもぜひご注目ください。

チーム堂場 -2010/09/08-