C★NOVELS
米軍新型戦闘機・F6F〝ヘルキャット〟がマーシャル諸島を蹂躙。空中における零戦優位の時代が終わる中、日本軍が取った奇策とは?
カバー:高荷義之
刊行日:2017/8/21
新書判/256ページ/定価:990(10%税込)
ISBN978-4-12-501381-7 C0293
架空戦記では、史実よりも遙かに長生きする艦が登場します。
そのような艦を出すときに頭を捻るのが、艦長の人事です。
軍艦の艦長は一年ぐらいで交替するため、戦争が長期化した場合には、オリジナルの人事を考えねばなりません。
今回、空母「加賀」の艦長となっている三好輝彦大佐も、本作オリジナルの人事です。
三好大佐は、史実では戦艦「陸奥」の艦長を務めた方ですが、同艦が昭和一八年六月八日に爆発事故を起こして沈没したときに亡くなりました。
本シリーズでは、「陸奥」は昭和一七年四月四日のマーシャル沖海戦で壮烈な最期を遂げましたので、三好大佐が「陸奥」艦長に任ぜられることはありません。
「陸奥」に匹敵する大艦の艦長に、ということで、史実よりも長生きした「加賀」の艦長になっていただいた次第です。
〔横山信義/2017年8月〕