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帝都鳴動 Ⅱ

C★NOVELS

帝都鳴動 Ⅱ

三木原慧一 著

ついに関東に大地震発生! 〈未来人〉による事前対策が奏功し被害は軽減するも、震災のさなか、謎の組織による破壊工作が!? 自衛軍精鋭は米軍の協力を得てテロリスト制圧に向かう----

カバー:佐竹政夫
刊行日:2016/1/25
新書判/264ページ/定価:本体900円(税別)
ISBN978-4-12-501263-6 C0293


ていとめいどう2



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コメント

『帝都鳴動』では、クラウゼヴィッツを始めとする戦略思想家に言及した箇所が複数ある。これらは別企画を立ち上げたときに勉強を開始したものだが、想像以上の波及効果があり、結果的に本作品のリライトをより有功に進める事ができた。
 カール・フォン・クラウゼヴィッツは近年改めて評価が進んでいる軍事思想家であり、カヴァー袖で言及したコリン・グレイは、世界三大戦略思想家の一人とされている。あとの二人はエドワード・ルトワック、マーチン・ファン・クレフェルトだ。うち、コリン・グレイは『現代の戦略』(翻訳:奥山真司)、クレフェルトは『補給戦』( 翻訳:佐藤佐三郎)で、いずれも中央公論新社から翻訳本が出版されている。『補給戦』は文庫、『現代の戦略』はハードカバーでこちらはいささか値が張るが、どちらも一読の価値がある優れた本だ。
 と、少し堅い話から始めたが、大地震発生となったら、あとはひたすら救出や消火に全力を傾けるのが従来のパニックモノであった。それが今回は思わぬ方向に話が転がる。大災害発生時によからぬ事を企むのは、特に諸外国では暴動や掠奪となって現われやすい。
 では、日本は無縁なのか。
 日本人は、基本的に大人しく、秩序を維持することに重きをなす国民性だ。忍耐と秩序が、結果的に最も速やかな復興実現の道しるべだと判っているからそうなる。しかし、そこにとんでもない悪意をもって災害を利用する勢力が現われたらいかなる事態が展開されるか。
 小説の舞台は大正時代だが、現代にも通用する問題だ。日本人はあまりに善良すぎ、最悪の想定をしなければ、その想定は起こらないと考えがちだ。しかし、五年前の大震災は『考えなければ起こらない』を否定した。最悪の事態は常に起きうる。常に備えを怠らず、危機への対処が必要なのだ。
 二巻ではこれに加え、戦略視点から事態を解決する過程をある程度描写できた。楽しんでいただけたら幸いである。

〔三木原慧一/2016年1月〕



「帝都鳴動」全三巻のカバーイラストを一望!  (画・佐竹政夫)

帝都鳴動カバーs.jpg

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