里中満智子 著
二十年の漂泊を強いられることとなった知将オデュッセウスの冒険と忍耐の日々がいま語られる──そして、その間領地と貞操を守った妻ペネロペの運命。
2004/6/23 刊行
小川洋子 著
耳を病んだわたしの前に現れた速記者Y、その特別な指に惹かれたわたしが彼に求めたものは。記憶と現実の危ういはざまを行き来する、美しく幻想的な長編。
2004/6/23 刊行
古代国家の成立
直木孝次郎 著
聖徳太子から天智・天武天皇をへて持統女帝にいたる波瀾と激動の百年。ここに強力な古代国家が形成される。素朴雄渾な万葉の時代を活写する。〈解説〉直木孝次郎
2004/6/23 刊行
谷崎潤一郎 歌 棟方志功 板
文豪谷崎の和歌に棟方志功が「板画」を彫った二十四点に、挿画をめぐる二人の愉快な対談をそえておくる。芸術家ふたりが互角にとりくんだ愉しい一冊である。
2004/6/23 刊行
松岡正剛 著
花鳥風月に代表される日本文化の重要な十のキーワードをとりあげ、歴史・文学・科学などさまざまな角度から日本的なるものを抉出。〈解説〉いとうせいこう
2004/6/23 刊行
京極夏彦 著
生まれてこのかた笑ったこともない生真面目な浪人、伊右衛門。疱瘡を病み顔崩れても凛として正しき女、岩――四谷怪談は今、極限の愛の物語へと昇華する!
2004/6/23 刊行