四神の旗第十八回

十五

 天皇は呆(ほう)けたような視線を手にした盃(さかずき)に向けていた。
 盃は空だった。
 武智麻呂が酒を注ごうとしても、天皇はそれを拒んだ。
「もう酒はよい。十分だ」
 そして、時が経つのも忘れて盃を見つめている。
 皇太子が死んでから、天皇は酒浸りの日々を送っていた。飲んでは酔い潰れ、目覚めては飲み、また酔い潰れる。
 そんな日々が長く続いて、さすがに天皇の心も体も酒には飽いたらしかった。
「中納言よ、なぜ、皇太子は死ななければならなかったのだ」
 天皇はいつもと同じ問いを口にした。
 そういう運命だったのです――武智麻呂はいつも同じ返答を繰り返していた。
 だが、酒を飲むのをやめた天皇には、用意していた別の答えがあった。
「呪いかもしれません」
「呪いだと」
 天皇が目を剥いた。
「皇太子様が玉座に就く日が来るのを嫌う者が呪いをかけたのです」
「だれがそのようなことを」
「大勢いすぎて、だれとは決めかねます」
 武智麻呂はさりげなく天皇の顔を盗み見た。天皇のこめかみに浮いた血管が脈動している。
「朝堂には藤原の力が増すのを煙たがる者が多いのです。首様も安宿媛様も藤原ゆかりの方々ですから、その子が皇太子になるなどゆるしがたい。みな、顔には出さずともそう思っているはずです」
「その筆頭が長屋王か」
 武智麻呂は笑みが浮かびそうになるのをこらえた。天皇の口から長屋王の名が出るのは好都合だった。
「道慈という僧がおります」
「知っている」
「先日会ったのですが、妙な話を聞きました。長屋王が大般若経の写経をしていると言うのです」
「それがどうした。大般若経の写経なら、安宿媛もはじめておるではないか」
「長屋王が写経をはじめたのが五月の頃だとか」
 天皇が首を傾げた。
「道慈殿は乞われて写経の検校(けんぎょう)役を引き受けたのだそうです。それで、写経の奥書を目にしたところ、とんでもないことが書かれていたそうで」
「なにが書かれていたというのだ」
 天皇は身を乗り出してきた。
「これを読む者は邪を除き、悪を去る。これに目を通す者は福を得て栄華を成す」
「なんと......まことにそのようなことを長屋王が書いたというのか」
 武智麻呂はうなずいた。
「さらに、文武天皇から首様にいたるまで、代々の天皇が玉座を継いでこられたのは、聖霊となった高市皇子の守護があるからだとも書かれていたそうです」
「なぜ長屋王はそのようなたわけたことを――」
「我こそが正当なる玉座の継ぎ手である。そう言いたいのかもしれません」
「ふざけおって」
 天皇は手にしていた盃を壁に投げつけた。盃は砕け、飛び散った。
「長屋王が写経をはじめたのは五月の頃だと先に申し上げましたが、よくよく考えてみれば、皇太子様が病に伏せったのも同じ時期。写経と称して、実は皇太子様に呪いをかけたのではないでしょうか」
「なぜそう思うのだ」
 天皇の眦(まなじり)が吊り上がっていた。
「皇太子様が亡くなれば、残るは県犬養広刀自が産んだ皇子ひとり。母の身分が低いので、あの皇子を皇太子にと言っても、大勢の者が反対するでしょう。首様に跡継ぎがいないということは、他から皇太子を出すことになります。そして、もっとも玉座に近いのは、高市皇子の血を引く長屋王とその眷属(けんぞく)」
「中納言、もうよい。よせ」
「長屋王は首様に取って代わり、玉座を自分の一族のものにしようとしているのです」
「よせと言ったのだ」
「申し訳ございません」
 武智麻呂は平伏した。
「本気でそう思っているのか」
「長屋王ならあるいはと思っております」
「それが本当なら、謀反(むほん)ではないか」
「お忘れですか、首様。長屋王は皇太子様への謁見(えっけん)にさえ訪れませんでした。あれなど、謀反と取られてもおかしくはない不遜な行為です」
「余はどうすればよいのだ」
 天皇は頭を抱えた。
「謀反は鎮めなければなりません」
 武智麻呂は追い打ちをかけた。ここで天皇に決断させるのだ。
 日を置けば、天皇は考えを翻すかもしれない。
「それはつまり、謀反の首謀者を処刑しなければならぬということです」
「余に長屋王を討てというのか」
「首様は命じるだけでよいのです。後のことは、この武智麻呂にお任せを」
「しかし、長屋王は......」
「皇太子様の無念を晴らさねばなりません。安宿媛がどれほどの悲しみにさらされたかをお忘れですか」
 天皇が目を閉じた。噛んだ唇に血が滲んでいる。
「謀反はゆるしてはならぬ」
 天皇が口を開いた。
「さようです」
「長屋王を討て、中納言」
「かしこまりました」
 武智麻呂は再び平伏した。顔を伏せたまま笑みを浮かべる。
 天皇の命は受けた。あとは策を練り、長屋王を討てばよい。長屋王さえいなくなれば、安宿媛の立后(りつごう)はたやすくなる。まずは安宿媛を皇后に据え、皇子が生まれてくるのを待つのだ。
 長屋王がいないのならば、待つことは苦痛ではない。
 長屋王さえいなければ。
「長屋王め」
 天皇が呟いた。その声は憎しみに満ちあふれていた。
 武智麻呂が天皇の心に植え付けた種が芽吹き、花を咲かせ、ついに実を結んだのだ。

        * * *

 東宮に天皇の姿があった。写経に勤しむ安宿媛に、慈しみの溢れた眼差しを注いでいる。
 酒浸りだと耳にしていたが、ようやく悲しみも癒えたのだろう。
「首様、安宿媛様、失礼いたします」
 房前はふたりに声をかけ、部屋に足を踏み入れた。
「おお、内臣ではないか」
 天皇が微笑んだ。頬が痩け、目が落ちくぼんでいるのは酒浸りの日々のせいに違いない。だが、その笑顔には精気が戻っている。
「いらっしゃいませ、兄上」
 安宿媛が筆を置いた。天皇の影響か、安宿媛の表情も和らいでいる。
「そなたが安宿媛を支えてくれていたのだな。本来なら余の役目だが、すまぬ。あまりにも悲しみが大きくて、安宿媛のことを考える余裕がなかった」
「わたしはよいのです、首様」
 安宿媛が天皇の手を取った。
「兄として、内臣としてやるべきことをやったまでのこと。気になさらないでください」
 房前は頭を下げた。
「いや。そなたと武智麻呂がいなければ、余はどうなっていたかわからん。改めて、余と藤原の者たちとの繋がりに思いを馳せたぞ」
「ありがたきお言葉」
「明日からは、これまでどおり、政務に就こうと思っている。よろしく頼むぞ、内臣」
「かしこまりました。後ほど、左大臣に首様のお言葉を伝えてまいります」
「長屋王か」
 天皇が吐き捨てるように言った。
「左大臣がいかがしました」
「なんでもない。余はこれで失礼するぞ、安宿媛。辛いときは遠慮なく余のもとを訪れるがよい」
「ありがたきお言葉。安宿媛は首様の優しさにいつも救われております」
「余も、そなたの情に救われているのだ」
 天皇は立ち上がり、部屋を出ていった。
「首様の悲しみも癒えたようですね」
 天皇と侍従たちの気配が消えると、房前は安宿媛に声をかけた。
「すっかり癒えたわけではありません。癒えることは生涯ないのかも......それでも、首様は天皇。この国のため、前を向いて歩かねば」
「お言葉のとおりです。しかし......」
 房前は言葉を切り、腕を組んだ。天皇が長屋王の名を口にしたときの態度が気にかかる。
「どうなされたのです」
「首様と長屋王の間になにかあったのでしょうか」
「さあ。わたしはなにも聞いておりませんが」
「それならいいのです」
 房前は話題を変えようとして辺りを見渡した。部屋の隅に布にくるまれた箏が立てかけてある。
「おや。あの箏はもしかして......」
「麻呂兄上の箏です。先日、お越しになったのですが、箏を置き忘れて行ったのですよ」
「麻呂が箏を忘れるなど珍しい。なにかあったのですか」
 安宿媛は首を振った。
「母上と別室で話をなされて、そのまま帰ってしまったのです。いずれ、取りに戻るでしょう」
「三千代殿と麻呂が......」
「麻呂兄上はここのところ、葛城王と仲良くされております。それで、母上とも積もる話があるのでしょう」
「三千代殿はまだここで寝泊まりをしておられるのですか」
「いいえ。麻呂兄上が来た日でしたしょうか。もう、わたしもだいじょうぶだろうからと自分の邸に戻られました」
「そうですか」
 麻呂と葛城王ならわかる。不遇をかこつ者同士、酒を飲み、詩を詠んで気を紛らわすのだ。だが、麻呂と三千代となると、ふたりでなにを話したのか、皆目見当がつかなかった。
「首様が、皇太子の菩提を弔うための写経を、諸国の寺に命じてくれるそうです」
「当然のことです」
「また、次の皇子を産めばよいとも言ってくれました。武智麻呂兄上もそう思っているのでしょうね」
「それは、だれもが願っていることです」
「ですが、わたしにはもう皇子は授からないような気がします」
「安宿媛様――」
「房前兄上だから話すのですよ。他言は無用です」
「それは心得ておりますが......」
 房前は戸に目をやった。戸の向こうには侍従や女官が侍っているはずだ。
「あの者たちならだいじょうぶです」
 房前の心の内を汲んで、安宿媛が言った。
「わたしは藤原不比等と橘三千代の娘です。宮中ですべきことはちゃんと心得ておりますから」
「余計な気を使わせてしまったようですね」
 房前は頭を掻いた。
「話を戻しましょう。もし、わたしが皇子を産めなかったら、藤原の家はどうなるとお思いですか」
「なるようになります」
 房前はすぐに応じた。
「藤原の者といえども、あくまで臣下。皇統に藤原の血を引く者を据えようと考えるのは不遜です。ただ、その時々の天皇をお支えする。それが臣下の務めですから」
「武智麻呂兄上も同じように考えるとお思いですか」
「そうではないでしょう」
「もし、わたしが皇子を授からなかったら、武智麻呂兄上はどうすると思いますか」
 房前は額に手を当て、しばし考えた。自分が武智麻呂ならどうするか。
 答えはすぐに出た。
「なにがなんでも安宿媛様を皇后に据えようとするでしょう。そして、首様の夫人となっている兄上かわたしの娘が皇子を産むのを待つのです。安宿媛様が皇后になってさえいれば、いずれかの産む皇子が皇太子の座に就くことも可能となりましょう」
「やはり、それしかありませんね」
 安宿媛がうなずいた。
「安宿媛様もそのようにお考えでしたか」
「武智麻呂兄上の目的ははっきりしていますから。問題は、左大臣が朝堂にいる限り、わたしの立后などあり得ないということです。武智麻呂兄上はどうするおつもりなのでしょう」
 安宿媛は不安げに口を閉じた。その顔を見ていると、房前は自分の胸の内にも不安が雲のように広がっていくのを感じずにいられなかった。

        * * *

 興福寺(こうふくじ)を訪れるのは久しぶりだった。宇合は道慈のもとに挨拶に立ち寄った。
「これは式部卿殿。よくおいでになられた」
 道慈は満面の笑みを浮かべ、宇合に会釈した。
「中納言に呼ばれたのです」
「聞いております。中納言殿に寺の一室を貸してくれと乞われましてな。すでに左右京大夫(さうきょうのだいぶ)殿もいらしておりますぞ」
「内臣は」
 宇合の問いかけに、道慈が首を振った。武智麻呂が房前を呼ぶわけがないのだ。
「それでは、わたしはこれで」
 宇合は道慈に暇を告げた。
「兄弟の話が終わったらまたお立ち寄りください。唐の話を共にできる者がおらず、往生しているのです。式部卿殿なら、うってつけだ」
「いいですね。わたしもしばらく唐の話はしておりません。必ず立ち寄ります」
 僧侶に案内されてとある部屋に通された。武智麻呂と麻呂が向かい合って座っていた。
「遅くなりました」
 宇合は武智麻呂に頭を下げ、麻呂の隣に腰を下ろした。
「首様より、長屋王を討てとの命が下った」
 おもむろに武智麻呂が口を開いた。宇合は目を剥いた。麻呂は口をあんぐりと開けている。
「兄上、それはまたどうして」
 宇合は上ずった声で訊いた。
「皇太子様が死んだのは、長屋王が呪いをかけたせいだ。これは謀反である。長屋王を討て。首様はそうおっしゃったのだ」
「呪いですか」
 麻呂が言った。納得がいかないというように首を傾げている。
「そうだ。道慈殿が長屋王の写経の検校役を引き受けたという話は以前にしたであろう」
 宇合はうなずいた。
「道慈殿によると、長屋王は御仏の教えに反する不埒(ふらち)な考えを胸に抱き、左道にも傾倒しているらしい」
 武智麻呂は表情の失せた顔で言った。
「そのようなことを、首様が信じたと言うのですか」
「子を失った父はなんでも信じるものだ。それが皇太子を失った天皇ならなおさらだろう」
 自分が無理を通して長屋王討伐の命を受けたことはわかっているのだ。だから、武智麻呂は人形のような顔をして、人形のような声を出している。
「本当にそのような理由で長屋王を討つのですか」
 麻呂が訊いた。
「長屋王が皇太子に呪いをかけたというのは、首様とわたしとの間でのみ通じること。長屋王を討つにははっきりとした名分がいる」
「名分を作らなければならないということですね」
 宇合は言った。驚愕はもう消えている。いずれは長屋王を討たねばならなかったのだ。その時機が思っていたより早く来た、討つべき理由がでたらめだというだけのことではないか。
「だれかに長屋王の罪を訴えさせるのが一番でしょうね」
 麻呂が言った。麻呂も落ち着きを取り戻している。宇合と同じ境地なのだろう。不比等の血がそうさせるのだ。
「わたしもそれがよいと思う。訴えさえあれば、首様はすぐにでも正式な討伐の命を下されるだろう」
「だれに訴えさせましょう」
 宇合は訊いた。
「誣告(ぶこく)なのだ。それ相応の見返りがなければ、引き受ける者はおるまい。かといって、藤原と繋がりの深い者は避けた方がよい」
「中臣(なかとみ)の一族の者はどうでしょう」
 麻呂が言った。
「父の代より、血族としては別れたも同然ですが、他の一族の者よりは信頼が置けます。出世を目の前にちらつかせてやれば、飛びついてくる者には事欠かないでしょうし」
「麻呂、おまえに任せてもよいか」
 武智麻呂が言った。麻呂はうなずいた。
「実際に討伐の命が下ったときに、軍勢を率いる任は宇合に任せたい。その際に連れていく衛士たちの人選も任せる」
「わかりました」
「わたしは、舎人親王(とねりしんのう)や新田部親王(にいたべしんのう)に根回しをする。いくら首様の命だと言っても、皇親たちの賛同がなければ、長屋王亡き後の政が立ちゆかなくなる」
「そうでしょうね」
 長屋王を討てば、それは藤原の陰謀だとだれもが思うだろう。
 だが、長屋王の排除を、天皇だけではなく、皇親たちも認めたのだとなれば、風向きは変わってくる。
 天皇の信頼を得たのは、結局は長屋王ではなく藤原武智麻呂なのだ。臣下たちはそう見なすだろう。そして、武智麻呂が得る力の恩恵を浴びようと媚びを売りに来るのだ。
「舎人親王たちを引き込むことは可能ですか」
 宇合は兄の顔を見据えた。武智麻呂は力強くうなずいた。
「道慈殿が力を貸してくれる。わたしの言葉には不審を抱く方々も、道慈殿の言葉には耳を傾けるだろう」
「道慈殿はよほど長屋王が嫌いなのですね」
 麻呂が嘆息した。
 長屋王はこれまでに、僧侶をないがしろにするような言動を多く取ってきた。徳が高いとはいえ、僧も人だ。長屋王は人の気持ちを軽んじすぎる。
「三千代殿はどうなっている」
 武智麻呂が麻呂に訊いた。
「どうやら、県犬養の皇子を皇太子に推すよう、動きはじめるようです。ただし、そのためには長屋王の存在が疎ましい。長屋王を倒すまでは、兄上の側に立つつもりかと」
 武智麻呂の顔がやっとほころんだ。
「さすがは三千代殿。機を見るに敏だ。首様の夫人として入内している房前の娘は三千代殿の孫であり、我らの姪でもある。その夫人が皇子を産めば、父と三千代殿の血を引く皇太子が誕生するかもしれないというのに......」
「三千代殿も老いております。待てないのですよ」
 麻呂の言葉に武智麻呂はうなずいた。
「おそらくは、密かに太上天皇様と話をつけるおつもりだろう。太上天皇様はかねてより藤原の血を煙たがっておられる。首様と我らが手を取って長屋王を討ったとなれば、皇統から藤原の血を排除しようと必死になるはずだ」
「内臣である房前兄がここにいれば、太上天皇様を牽制することもできるのでしょうに」
 宇合の言葉に、武智麻呂が目を剥いた。
「房前の話はするな。あれはわたしに背を向けたのだ」
「失礼しました」
「三千代殿が太上天皇様と手を結んだとしても、心配することはない。三千代殿はいずれ、この世を去る。我々はその時を待っていればよいのだ。橘三千代のおらぬ太上天皇様など、赤子も同然」
「兄上、そのような物言いは不遜です」
 麻呂が声を上げた。
「ここには我らしかおらぬのだ。かまわぬではないか」
 麻呂が宇合の顔を見た。宇合は小さく首を振った。
 待ち望んでいた時が来ようとしている。武智麻呂は気を昂ぶらせているのだ。
「準備が整ったら、長屋王を討つ。わたしが政の主導権を握り、おまえたちは議政官に引き上げる。そうなればこちらのものだ。まずは安宿媛の立后。安宿媛かわたしの娘が皇子を産めば、その皇子を皇太子に据える。父上の望みがやっと叶うのだ」
 武智麻呂は目を閉じ、深く息を吸った。不比等亡き後、藤原の長兄として苦難の道を歩んできた。それが報われると信じている。
 兄上、長屋王を討った後が、我々の本当の戦いのはじまりですよ。
 宇合は言葉を胸にとどめたまま、武智麻呂の顔を見つめた。

四神の旗

Synopsisあらすじ

「そなたらはこの国の四神となれ」

自らの一族を「神」にしようとした男、藤原不比等は没した。

遺された四人の子ーー武智麻呂、房前、宇合、麻呂は父の意志を受け継ぎ、この国の中枢に立つことを決意する。その野望を阻むのは類い稀なる政の才覚を持つ皇族、長屋王。そして父・不比等の妻にして最大の協力者、橘三千代であった。陰謀渦巻く宮中で巻き起こる、古代史上最大の事件とは……。

Profile著者紹介

はせせいしゅう

1965年北海道生まれ。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)――不夜城Ⅱ』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。著書に『比ぶ者なき』『パーフェクトワールド』『雨降る森の犬』など多数。

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